04生−10−口−11 肢体不自由児の衝動性眼球運動と滑動性眼球運動の特徴と指さし運動の影響

DOI

抄録

<p> 脳性麻痺による肢体不自由児は、眼球運動の障害から、いわゆる「見る力」が弱いといわれる。本研究では、肢体不自由児の衝動性眼球運動と滑動性眼球運動に焦点を絞り、その特徴を調べた。被験者は、知的障害をともなわない脳性麻痺による痙直型肢体不自由児6名、二分脊椎症(脊椎疾患)による肢体不自由児1名であった。眼球運動計測は、①3s間隔で、左右30cm間隔をジャンプする円形視標を追視する衝動性眼球運動テスト、②直径27cmの円周を50deg/sで移動する視標を追視する滑動性眼球運動テスト、等で行った。衝動性眼球運動テストでは、左視標の位置に視線が残ったままで、右方向の視標を追視できない眼球運動や、右方向にジャンプした視標に対して、十分に追視できないhypometricな眼球運動が認められた。滑動性眼球運動テストでは、滑らかな眼球運動ができず、100~300deg/sのサッカードによるパスートの補足(catch-up saccade)が認められた。指さし運動の影響として、これらの眼球運動を好転させる例と悪化させる例が認められた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680790447104
  • NII論文ID
    130006351759
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.131_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ