03心−09−ポ−42(83) 「アマチュア野球審判員心理分析」

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タイトル別名
  • 年齢及び審判歴との関係

抄録

<p> スポーツの審判員は試合で重要な役割を果たしており、プレッシャー等に対処するスキルや自己コントロール能力が必要になると考えられる。しかし、審判員の心理的特性と年齢及び審判歴との関係については不明な点が多いため、本研究では野球の審判員の心理的特性を定量的に評価することを目的とした。211名の野球審判員(平均年齢43.3歳、平均審判歴13.9年)を対象として審判の心理的スキルを評価する24項目(6因子×4項目)の質問紙を用いて、5件法で回答させた。その結果、自己コントロール能力とコミュニケーションにおいて、年齢及び審判歴ともに有意な主効果がみられた。そこで、多重比較をおこなったところ、自己コントロール能力では、50歳以上(13.6±3.3点)が30歳未満(11.5±3.2点)より有意に高い値であり、審判歴20年以上(13.6±3.3点)が10年未満(12.0±2.9点)より有意に高い値であった。コミュニケーション能力では審判歴20年以上(17.4±1.7点)が10歳未満(16.5±2.3点)より有意に高い値であった。このことから、野球の審判員は意欲や自信等については年齢や経験年数によらず心理的なスキルを保持していることが明らかとなった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680790639104
  • NII論文ID
    130006351665
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.108_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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