On the "AGURANABE" part 2

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  • 『安愚楽鍋』研究(2)
  • アグラナベ ケンキュウ 2

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Abstract

明治時代は、江戸から東京へと変わり、封建国家から近代国家へと様々なものが変化した過渡期に当たる。言語に於いても、これは例外ではなく、これまでの身分制度の崩壊と、風俗・習慣・文化の変化等が、言語にも大きく影響を与え、これまでの言語体系は崩れ、新たな言語体系が生まれようとしていた時代であった。この明治初期の代表的戯作者であり、会話を細かに描写する作風を持った『仮名垣魯文』の作品より、『安愚楽鍋』を選び、考察を加えた。特に本稿では、自称代名詞を扱い、その使用の有り様を、待遇意識の面を中心に研究を試みた。更に、これまでの研究で扱ってきた自称代名詞との比較を行い、自称代名詞と対称代名詞の対応関係を究明し、自称代名詞の属する待遇段階の設定に努める。

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