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- 北尾 隆心
- 智山専修学院
書誌事項
- タイトル別名
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- On the "Nichirin-Kan"
- ニチリンカン ニ ツイテ
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説明
「月輪観」は、単一で存立するのみでなく、五相成身観・阿字観・字輪観等においても用いられる観法としてよく知られており、密教における観法の中心である。それに対して「日輪」という用語は多くの密教経軌に説かれているものの、「日輪観」という観法についてはほとんど説かれていない。数少ない「日輪観」を説いた経典としては『無二平等経』や『理趣会普賢儀軌』等が挙げられる。しかし、日本密教における「日輪観」は、これら『無二平等経』や『理趣会普賢儀軌』等の「日輪観」を基盤として生じたのではなく、『菩提心論』における「日月輪観」こそが原点であったことが分かった。そして、特に興教大師はこの「日月輪観」を「即身成仏」するための観法として強調しておられたことが判明した。
収録刊行物
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- 智山学報
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智山学報 38 (0), 33-44, 1989
智山勧学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680792241408
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- NII論文ID
- 110009817383
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- NII書誌ID
- AN00141713
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- ISSN
- 2424130X
- 02865661
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- NDL書誌ID
- 2950042
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可