1900年代-1910年代における旧制中学校の音楽教育

書誌事項

タイトル別名
  • Music Education in Japanese Junior High Schools Between 1900-1920 :
  • 1900年代-1910年代における旧制中学校の音楽教育 : 東京府立第三中学校学友会音楽部の活動に着目して
  • 1900ネンダイ-1910ネンダイ ニ オケル キュウセイ チュウガッコウ ノ オンガク キョウイク : トウキョウ フリツ ダイサン チュウガッコウ ガクユウカイ オンガクブ ノ カツドウ ニ チャクモク シテ
  • ―東京府立第三中学校学友会音楽部の活動に着目して―
  • Focusing on the Music Club in the students' association of the Tokyo Third Prefectural Middle School

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抄録

<p> 本稿の目的は, 1900年代から1910年代における旧制中学校の音楽教育の実態を, 東京府立第三中学校の学友会に設置された音楽部の活動に着目しながら解明することである。旧制中学校では音楽があまり重視されておらず, 唱歌教育は女学校8割に対し, 1割程度の実施にとどまっていた。そのような状況の中で唱歌教育を実施していた一部の学校では, 音楽教育の一環として1900年頃から校友会 (学友会) に音楽部が設立された。特に設立当初は指導を務める唱歌教員の異動や部員の不足により, 音楽部の活動は断続的であった。一方で音楽部ではピアノやヴァイオリンなど, 唱歌教育の枠を超えた多様な音楽活動が行われており, 生徒たちも積極的に活動に参加して演奏技術や表現方法に工夫を凝らし, 学校行事などでその活躍の場を広げていた。当時の生徒たちの学校における音楽経験は唱歌教育だけでなく, 音楽部のような教科外活動にも影響を受けていたのである。</p>

収録刊行物

  • 音楽教育学

    音楽教育学 44 (1), 13-24, 2014

    日本音楽教育学会

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