LMSの活用事例からみる授業改善の試みと組織的支援(<特集>高等教育の改革とメディア)

書誌事項

タイトル別名
  • Designing organizational support for successful LMS adoption at Japanese university(<Special Issue>Higher Education Reform and Media)
  • LMSの活用事例からみる授業改善の試みと組織的支援
  • LMS ノ カツヨウ ジレイ カラ ミル ジュギョウ カイゼン ノ ココロミ ト ソシキテキ シエン

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説明

対面授業を補足するためにLMS (Learning Management System)を利用する授業が増えており,その効果が注目されている。米国の大学では, LMSの利用を促進させるために大学の組織的な支援が重要だとされているが,日本の大学では十分な支援を保証しているとはいえない現状がある。そこで本稿では,組織的な支援に取り組む関西大学を事例として取り上げ, LMSを利用した3つの授業実践とその支援活動において,どのような効果や課題があったのかを分析した。分析の結果,教員はLMSを利用して学生が能動的に学ぶ授業実践をし,学生の理解度が上がるなどの効果が見受けられたが,一方で教員の負担や学生の積極的な参加が課題となっていることが分かった。またLMSを効果的に利用するには,学生の意見やレポートをまとめるなどして授業を支援するTA (Teaching Assistant),授業での効果的なLMSの活用方法など教育方法に関して支援をするスタッフ, LMSの整備をする管理チームの支援が必要なことも分かった。今後は,こうした支援活動から得た知見を全学的なFD活動につなげることが重要であることを述べた。

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