大学生のパソコンとケータイの利用形態とデジタル・デバイドに関わる要因

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タイトル別名
  • A study on PC and mobile phone use among university students and factors related to the digital divide
  • ダイガクセイ ノ パソコン ト ケータイ ノ リヨウ ケイタイ ト デジタル デバイド ニ カカワル ヨウイン

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抄録

本研究の目的は,大学生のパソコンとケータイの利用状況を示し,さらに併用群(インターネットはパソコン,電子メールはケータイ)とケータイ主利用群(インターネット,電子メール共に主にケータイを利用する)との間で,デジタル・デバイドをもたらすメンタル面の要因(コンピュータ不安としてのオペレーション不安,接近願望,テクノロジー不安)とスキル面の要因(ケータイ機能の使いこなしの自己評価,情報ハンドリング力)において差異が見られるのか,探索的に明らかにすることであった。そこで,研究課題の検討のために,大学生を対象とした質問紙調査を実施した。その結果,メンタル面については,ケータイ主利用群は,併用群よりもオペレーション不安,テクノロジー不安が高かった。彼らのメンタル面での特徴とは,コンピュータの操作への不安,コンピュータが社会に与える負の影響力への不安が強いと言える。ケータイ主利用者を併用者に移行するために,この2つの不安が重要な要因であると考えられる。スキル面については,両群に差は認められず,先行研究とは異なった結果となった。スキルの概念の再検討や測定方法も含めて,今後の研究を進めていく必要があると考えられる。

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