幼児の継続視聴の教育効果としての時系列認識の変容

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Transformation of the Consciousness of Order through the Accumulation of Watching TV Programs in Kindergarten Children
  • ヨウジ ノ ケイゾク シチョウ ノ キョウイク コウカ トシテノ ジケイレツ

この論文をさがす

抄録

本研究は幼児を対象とする継続視聴の教育効果の検討として、映像認識の基盤としての時系列認識を取り上げた。継続視聴のし方から幼児を3群に分類し、NHK幼稚園・保育所向けテレビ放送番組「しぜんとあそぼ」から選んだ番組に対する(1)番組展開に対する時系列認識と、(2)生物の成長変化に対する時系列認識の2種の時系列認識を測定した。その結果、(1)番組展開の時系列認識については3群間で有意に異なること、継続視聴している幼児の方が時系列認識が有意に高いこと、継続視聴番組が異なっても時系列認識には差が認められないこと、また、(2)成長変化の時系列認識についても3群間で有意に異なり、継続視聴している方が有意に高いこと、継続視聴番組の違いにより時系列認識に番組特性が認められること等が指摘できた。これらの結果から継続視聴の教育効果を時系列認識の変容の観点で指摘することができた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ