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- 有田 洋子
- 茨城大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- A Lesson to Let Students Appreciate Korin's "Red and White Plum Blossoms" Screen Through Discussion on the Strange Discontinuity of the Stream Between the Two Halves
- コウリン コウハクバイズ ビョウブ ノ リュウスイ ノ ズレ ノ カイシャク オ ジク ト スル カンショウ キョウザイカ
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抄録
本稿は,光琳「紅白梅図屏風」の左隻・右隻間で生じている流水のずれの不自然さを,どう解釈するかを軸にした鑑賞教材化研究である。光琳は鑑賞者に両隻間で流水のつながりを想像させるようにずらして描いたという仮説をたて,次の検討を行った。まず,屏風という空間の中に奥行きをもって存在する作品形態についての考察から,鑑賞教育の内容と過程が,1.屏風の折り方,2.左隻と右隻の間の距離,3.左隻と右隻の間隙の想像的接続,という三段階になるとした。さらに,教科書等の挿図で流水のずれがどのように解釈されているのかを調べた。以上を踏まえた鑑賞授業の試行的実践を行い,鑑賞教材としての教育的可能性を確認した。
収録刊行物
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- 美術教育学:美術科教育学会誌
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美術教育学:美術科教育学会誌 28 (0), 27-38, 2007
美術科教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680813934720
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- NII論文ID
- 110006243579
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- NII書誌ID
- AN10180722
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- ISSN
- 24242497
- 0917771X
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- NDL書誌ID
- 8753221
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可