OS9-3 1356MWe低減速軽水炉(FLWR)の熱工学的成立性評価(OS9 熱流動,循環型社会における動力エネルギー技術)

書誌事項

タイトル別名
  • OS9-3 A Study on the Thermal Feasibility of 1356MWE Innovative Water Reactor For Flexible Fuel Cycle (FLWR)

抄録

原子力機構が開発した稠密バンドル用限界出力相関式、およびMartinelli-Nelson二相増倍係数をTRAC-BF1に集約し、コード改良を行い、低減速軽水炉用熱設計コードが開発された。本研究は、開発したコードを用いて、900体の燃料集合体から構成される1356MWe増殖型低減速軽水炉の実機炉心の熱工学的成立性を評価した。評価に当たって、通常運転時及び運転時異常な過渡変化において、沸騰遷移を許容しないという従来BWR熱設計方針を用いました。評価手順は、まず運転時異常な過渡変化におけるMCPRの変化量ΔMCPRを評価し、これを基ついて通常運転時必要なMCPR及び冷却材流量を算出した。その結果、強制循環型低減速軽水炉の熱工学成立条件は、運転制限MCPRが1.32(炉心平均質量速度が640kg/m^2s)以上にすることである。また、自然循環型の熱工学成立条件は、運転制限MCPRが1.19(炉心平均質量速度が560kg/m^2s)以上にすることである。

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