ダストプラズマにおけるクーロン結晶とその温度(<特集>国際宇宙ステーション時代の結晶成長その2)

  • 足立 聡
    宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Coulomb Crystals in Complex Plasmas and their Temperatures(<Special Issue>Crystal Growth in Space part 2)
  • ダストプラズマにおけるクーロン結晶とその温度
  • ダストプラズマ ニ オケル クーロン ケッショウ ト ソノ オンド

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抄録

クーロン結晶とは,ダストプラズマ中に形成される粒子の規則的な配列のことである.地上では重力の影響を受け,結晶構造が大きく歪むため,微小重力環境の利用が極めて有効に作用する系である.クーロン結晶にも現実の結晶と同様に転位が発生し,かつ移動する.転位の移動には結晶温度,即ち粒子の運動エネルギーが大きな影響を与えると考えられることから,速度分布関数と二体分布関数の2つの方法を用いて結晶温度の推定を行った.その結果,前者では0.14eV,後者では0.29eVとなった.この結果は,速度分布関数法で0.2〜0.3eV程度とされる従来の値と合致している.

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参考文献 (34)*注記

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