宮城県品井沼干拓地の被災と夏川の水防

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タイトル別名
  • ミヤギケンシナ イヌマ カンタクチ ノ ヒサイ ト ナツガワ ノ スイボウ
  • 昭和61年10号台風災害

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抄録

宮城県品井沼干拓地は, 吉田川の破堤によって最大12日間の湛水被害をうけた。破堤原因は豪雨に基づくものの河川改修の遅れと流域開発や河床の変化が考えられ, 堤防を越水し破堤を招いた。品井沼の排水はポンプ排水に依存しているが, 急速な出水のため機場は水没しその機能を果たせなかった。一方, 県北の迫川水系夏川沿岸では, 洪水調節について土地改良事務所が町村, 土地改良区, 土木事務所の協力を得て水防管理者・農業用施設管理者協議会を設立し, 今回の洪水に際し夏川の破堤寸前, 地区内水のポンプ排除を中止し破堤を未然に防止した事例があり, 河川改修の遅れている地域にあっては洪水調節システムの策定を急ぐ必要が示唆された。

収録刊行物

  • 農業土木学会誌

    農業土木学会誌 55 (6), 509-512,a1, 1987

    社団法人 農業農村工学会

被引用文献 (1)*注記

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