地下水入門・新知識 (その12・最終講)

書誌事項

タイトル別名
  • チカスイ ニュウモン シン チシキ 12カン チカスイ リヨウ ト ホウ セイ
  • 地下水利用と法制度について

この論文をさがす

説明

地下水の法的位置付けは明記されていないが, 土地所有権の内容の一部として解釈されていることが多い。判例も時代と共に若干変化し, 当初の絶対的なものから, 他の影響を考慮するようになってきている。地盤沈下等の地下水障害の発生したところでは, 工業用水法, ビル用水法および条例等によって規制されるようになったが, 土地所有権を考慮して全面的な規制や井戸間隙まで規制したところは少ない。昭和50年代始めに地下水法制定の議論があったが, 公水論と私水論の議論ではまとまらず日の目を見なかった。地下水については, その性格および利用の歴史からも, 諸外国の例からも, 土地の所有および利用との結びつきが強いといえる。

収録刊行物

  • 農業土木学会誌

    農業土木学会誌 56 (2), 165-169,a2, 1988

    社団法人 農業農村工学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ