八郎潟干拓地における常時微動の経年変化について

書誌事項

タイトル別名
  • ハチロウガタ カンタクチ ニ オケル ジョウジ ビドウ ノ ケイネン ヘンカ

この論文をさがす

抄録

この研究は八郎潟干陸工事が完成し, 入植が始まった1966年 (昭和41年) から1983年 (昭和58年) までに数年間隔で常時微動の測定を行い, その経年変化の特徴について述べたものである。干陸工事が一応完了した当時の軟弱地盤状態における常時微動の18年間の経年的変化から, 現在の地盤の表面乾燥状態と土地利用が常時微動の変化に関係していることを論じた。その結果, 常時微動測定値が経年的に短周期側に移行することは, 平均周期分布, フーリエスペクトル曲線からみて, 地盤の固有振動に干拓地の土地利用変化による人工的振動が加わったものと考えられる。常時微動特性が地盤の安定化とその利用からも影響を受けると判断される。

収録刊行物

  • 農業土木学会誌

    農業土木学会誌 56 (2), 147-151,a2, 1988

    社団法人 農業農村工学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ