神仏習合理論の変容 : 中世から近世へ(<特集>神仏習合とモダニティ)

書誌事項

タイトル別名
  • Changes in the Theory of Syncretic Faith in Japan : From the Middle Ages to Early Modern Times(<Special Issue>Shinbutsu Shugo and Modernity)
  • 神仏習合理論の変容--中世から近世へ
  • シンブツ シュウゴウ リロン ノ ヘンヨウ チュウセイ カラ キンセイ エ
公開日
2007
DOI
  • 10.20716/rsjars.81.2_385
公開者
日本宗教学会

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説明

神仏習合の現象は、平安時代に至り本地垂迹説の成立を見るが、それが中世においてどのように変容していったかを跡づけようとするものである。中世における本地垂迹説の浸透によって、神観念はさまざまに変化したが、そのなかでも神が人間の心に内在すると考えられるようになったのが、最も大きい変化だった。即ち、本地垂迹とは、仏が内なる神=心として顕現することであり、しかも煩悩にまみれたわれわれの本源的姿たる蛇身としてあらわれると見なされたのだった。そこには、中世神道が罪業と救済の信仰を指向するものだったことを示す。ところが、中世後期以降、人間の内なる「悪」へのまなざしは薄れ、吉田神道にみられるように、楽天的・肯定的な観念へと変貌してしまう。そしてそれが、近世神道の基盤を形作ることになるのである。

収録刊行物

  • 宗教研究

    宗教研究 81 (2), 385-409, 2007

    日本宗教学会

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