-
- 古賀 万由里
- 横浜国立大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- Validity of Sanskritization Model : In the Case of the Teyyam Ritual in South India
- サンスクリットカ ガイネン ノ ダトウセイ ミナミインド ノ テイヤム ギレイ ノ ジレイ カラ
この論文をさがす
抄録
「サンスクリット化」とは、インド出身の文化人類学者のシュリニバスが提示した概念であり、それは、低位カーストは高位カーストの生活を模倣することにより、社会的地位を上昇させる動きである。南インドのケーララ州のテイヤム信仰をみると、その神話は、プラーナ神話と地域神話の二つの型がみられ、結合している場合が多いが、それは必ずしも近年のカースト上昇志向によって生じたのでなく、長い年月の中で融合していったものである。また儀礼では、ブラーマン司祭の関与がみられるが、主な担い手であるパフォーマーは不可触民であり、ブラーマン儀礼は部分的にとりいれられているにすぎない。さらに、パフォーマーで地位が上昇しているものは、上昇志向があってサンスクリット文化を模倣しているわけではない。また、社会的地位向上の手段としては、経済的状況の改善が重要視されている。
収録刊行物
-
- 宗教研究
-
宗教研究 81 (1), 143-164, 2007
日本宗教学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680927236736
-
- NII論文ID
- 110006292176
-
- NII書誌ID
- AN00406454
-
- ISSN
- 21883858
- 03873293
-
- NDL書誌ID
- 8860921
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可