X線照射されたκ-(ET)<sub>2</sub>Cu[N(CN)<sub>2</sub>]Clの<sup>1</sup>H-NMRによる特異なダイナミクスの観測

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タイトル別名
  • Observation of anomalous dynamics in x-ray-irradiated !LaTeX${\kappa}$-(ET)<sub>2</sub>Cu[N(CN)<sub>2</sub>]Cl by <sup>1</sup>H-NMR

抄録

<p> モット転移近傍に位置するモット絶縁体!LaTeX${\kappa}$-(ET)_2_Cu[N(CN)_2_]Cl(以下、!LaTeX${\kappa}$-Cl)は23 K以下で反強磁性長距離秩序を示す。我々はこの系にX線を照射することで乱れを導入し、長距離秩序が消失し量子常磁性状態が実現することを明らかにしてきた。本研究では、さらに詳細を明らかにするため、これまでとは別の単結晶!LaTeX${\kappa}$-Cl試料にX線を800時間照射し、^1^H-NMR測定を行った。その結果、1.36 Kまでの長距離秩序の消失とT_1_^-1^の異常な増大を観測した。このT_1_^-1^の異常な増大は特異なダイナミクスの存在を示唆するものであると考えられる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681023254784
  • NII論文ID
    130006709535
  • DOI
    10.11316/jpsgaiyo.72.1.0_1768
  • ISSN
    21890803
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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