非言語コミュニケーションの研究(2) : 顔写真と音声のイメージについて

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Nonverbal Communication (2) : On the Images of Photographed Faces and Speeches
  • 非言語コミュニケーションの研究-2-顔写真と音声のイメージについて(資料)
  • ヒ ゲンゴ コミュニケーション ノ ケンキュウ 2 カオジャシン ト オンセイ

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抄録

顔の表情そのものに関する研究の数は多いが,それらの中で顔写真の認知についての研究は,古典的なものとしてWoodworth R.S.(1938)があげられよう。その後,顔写真の白-黒の像がネガティブであるか,ポジティブであるかによる認知の比較をおこなったもの(Galper R.E. 1970, Phillips' R.J.1972ら),乳児から成人,脳損傷者など種々な被験者に顔写真を提示して,その認知のされ方の相違を比較検討したもの(Yin R.K. 1978ら),さらに顔写真の認知と実物モデルの顔の認知との検討を,目撃者の研究の観点から,試みた研究(Egan D. et a1. 1977)などがある。これらの研究の傾向を概観するとき,刺激材料としての顔写真そのものの吟味,検討が,まだまだ不充分な段階にあるといえよう。ここでは,本誌前々号(堀内 1981)に続いて,表情および感情そのものは,むしろ中性的なものとしてとり扱われている。それは,表情のより客観的な記述をおこなうためである。この探索的研究においては、顔写真のイメージ測定をおこなうと同時に,同一人物および別人物の音声のイメージも測定して,それぞれについて比較検討をおこなう。

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