沖縄におけるキリスト教受容 : 沖縄バプテスト連盟と土着信仰の関係に見る

  • 古澤 健太郎
    同志社大学大学院神学研究科歴史神学専攻博士課程後期

書誌事項

タイトル別名
  • The Reception of Christianity in Okinawa : On Relations between the Okinawa Baptist Convention and Native Religion
  • オキナワ ニ オケル キリストキョウ ジュヨウ オキナワ バプテスト レンメイ ト ドチャク シンコウ ノ カンケイ ニ ミル

この論文をさがす

説明

戦前戦後を通じ、沖縄のキリスト教は沖縄土着の信仰との対峙を迫られてきた。「ユタ」と呼ばれる民間シャーマンの影響力が極めて色濃い沖縄で、外来の宗教は常に土着の信仰について考えさせられていた。そのような状況にあって、戦前、戦後を通してバプテスト派の牧師たちには、シャーマニズムに強い関心をもって活動する傾向が多く見られる。土着の信仰をあるいは批判し、あるいはキリスト教に取り入れ、彼らは沖縄と向き合ってきた。これまで、沖縄におけるバプテスト派キリスト教の伝道は根拠の曖昧なままに語られてきた。しかしながら、いつの時代のいかなる出来事が沖縄バプテストの礎を築き上げたのか、いまだ明らかにはされていない。歴史資料、文献などを用いて、戦前、戦後の沖縄バプテスト連盟にアプローチすることで、土着文化の根強い土地に異文化思想が流入する際の1ケースを提示したい。

収録刊行物

  • 宗教と社会

    宗教と社会 13 (0), 3-23, 2007

    「宗教と社会」学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ