拭き取りによる洗浄剤除去方法が皮膚汚れ除去効果に及ぼす影響

  • 松本 勝
    金沢大学医薬保健研究域保健学系臨床実践看護学講座 金沢大学医薬保健研究域附属健康増進科学センター
  • 大貝 和裕
    金沢大学医薬保健研究域附属健康増進科学センター
  • 大橋 璃子
    金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻健康発達看護学講座
  • 田中 環那
    金沢大学附属病院看護部
  • 青木 未来
    金沢大学医薬保健研究域附属健康増進科学センター 金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻臨床実践看護学講座
  • 小林 正和
    金沢大学医薬保健研究域附属健康増進科学センター
  • 須釜 淳子
    金沢大学新学術創成研究機構

書誌事項

タイトル別名
  • Influences of different wiping methods cleaning agent removal on the effectiveness of skin dirt removal:A quasi-experimental study

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抄録

 皮膚汚れ除去に最も効果的な拭き取りによる洗浄剤除去方法を明らかにすることを目的とし,健康成人女性の前腕部を対象に準実験研究を実施した.洗浄剤により皮膚表面の汚れを浮かせたあと,3種類の異なる拭き取り方法により皮膚汚れおよび皮膚洗浄剤を除去した(WIPE A:末梢から中枢方向,WIPE B:中枢から抹消方向,WIPE C:中枢から外側へ円を描く).皮膚汚れとして油性口紅を使用し,汚れ塗布部位とその周囲合計5ヵ所において,拭き取り前後の皮膚色の差を算出することで,皮膚汚れ除去効果の指標とした.拭き取り方法間で統計学的有意差を認めた場合にその回数を数え,評価部位5ヵ所の統計学的有意差の合計数(Total score)が最も高いものを最も皮膚汚れ除去効果の高い方法とした.結果としてWIPE CはWIPE AおよびWIPE Bにくらべて高い5ヵ所のTotal scoreを示した.本研究における3種類のなかでは,中枢から外側へ円を描く拭き取り方法が最も皮膚汚れ除去効果が高いことが明らかになった.

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