書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of the skin condition examination for the detection of lower extremity peripheral arterial disease among patients with diabetes mellitus
- トウニョウビョウ カンジャ ニ オケル ヒフ ガイカン オ モチイタ カシ ケツリュウ テイカ アセスメント シヒョウ ノ ヒョウカ
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説明
目的:糖尿病は末梢動脈疾患のリスクであり,下肢動脈が狭窄・閉塞することにより下肢切断にいたることがある.糖尿病患者のフットアセスメントの一つに皮膚の観察があり,早期発見のため,日々観察が行われている.本研究では皮膚の色および皮膚の表面形態と測定機器を用いて数値化し,下肢血流低下との関連があるかを調査した.方法:32名の糖尿病患者の足部皮膚外観(皮膚の色と皮膚表面形態)を測定し,ABIとサーモグラフィーで分類した「下肢血流低下群」14名と「下肢血流正常群」18名で比較した.結果:皮膚色aとbが2群間で差があり,下肢血流低下に最も関連したのはaであった.aのROC曲線下面積は0.706であった.カットオフ値は2.80であり,感度78.6%,特異度55.6%であった.考察:糖尿病患者においてPADを示唆する下肢血流低下の状態では皮膚色はより暗い赤みを呈し,今後皮膚色を用いてアセスメントすることの有用性が示唆された.
収録刊行物
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- 看護理工学会誌
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看護理工学会誌 2 (1), 32-39, 2015
看護理工学会