ブタ皮膚における高周波超音波画像装置の真皮構造解析への応用可能性の検討

  • 峰松 健夫
    東京大学大学院医学系研究科老年看護学/創傷看護学分野
  • 藪中 幸一
    東京大学大学院医学系研究科老年看護学/創傷看護学分野
  • 西島 良美
    東京大学大学院医学系研究科老年看護学/創傷看護学分野 帝京大学医学部解剖学講座
  • 真田 弘美
    東京大学大学院医学系研究科老年看護学/創傷看護学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of applicability of high-frequency ultrasonography for analysis of dermal structure in pig skin

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説明

  皮膚の構造解析は生検試料の組織学的評価で行われるが,侵襲的試料採取は痛みを伴い,創感染などのリスクを高める。高周波エコー診断装置は非侵襲的な皮膚評価法として期待されるが,その構造解析への応用性については十分に明らかにされていない。そこで本研究では,ブタの皮膚を材料として,高周波エコー診断装置により取得した画像を組織学像との比較を行った。耳介皮膚および背部皮膚をブタの屠体より採取し,20MHzのリニアプローブでそれぞれ3ヵ所でエコー画像を取得した。その際,プローブの位置に印をつけスキャンした面のパラフィン切片を作製し,マローリー・アザン染色に供した。耳介皮膚では,エコー画像における低エコー領域は汗腺や毛包の位置に一致しており,汗管,血管,表皮突起などの微細構造も部分的に描出されていた。これらの結果は,高周波エコー診断装置が皮膚の微細構造解析に有用であることを示唆している。

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