クレペリン精神検査における「練習効果」の作業量への影響 : 学校場面での経年実施結果の分析から

書誌事項

タイトル別名
  • The repetition effect of Uchida-Kraepelin Psychodiagnostic Test at school.
  • 資料 クレペリン精神検査における「練習効果」の作業量への影響--学校場面での経年実施結果の分析から
  • シリョウ クレペリン セイシン ケンサ ニ オケル レンシュウ コウカ ノ サギョウリョウ エ ノ エイキョウ ガッコウ バメン デ ノ ケイネン ジッシ ケッカ ノ ブンセキ カラ

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抄録

本研究の目的は, 学校場面におけるクレペリン検査の経年実施結果を用いて, 中学校における検査の反復実施が各回の作業量へ与える影響(「練習効果」の存在)を明らかにし, 「練習効果」と反復までの期間との関係を検討することであった. 得られた結果は以下のとおりである. (1)年1回経年実施した場合と初回検査の場合とを比較すると, 「練習効果」は前期相対作業量(1年次を100)で, 2年次は10.1, 3年次は18.1となった. (2)検査反復までの期間(1カ月 : 6カ月 : 10カ月)が短いほど, 「練習効果」は大きくなった. 以上のことから, 学校場面でクレペリン検査を経年実施する場合, 作業量の変化を追うことが大切であるが, 各受検者の検査経験と受検した時期を考慮に入れて結果を解釈する必要があることが明らかになった.

収録刊行物

  • 性格心理学研究

    性格心理学研究 9 (2), 116-124, 2001

    日本パーソナリティ心理学会

被引用文献 (1)*注記

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