境界性人格特性の高さに対する心的外傷体験の持続的効果の検討

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タイトル別名
  • Persistent effects of traumatic experiences on borderline personality trait.
  • キョウカイセイ ジンカク トクセイ ノ タカサ ニ タイスル シンテキ ガイショウ タイケン ノ ジゾクテキ コウカ ノ ケントウ

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説明

本研究では境界性に対して心的外傷体験が及ぼす持続的効果について検討した. 検討は, 1) 過去における心的外傷体験が現在の境界性に及ぼす効果, 2) 状況的なストレス体験が境界性に及ぼす効果, 3) 心的外傷体験と状況的ストレス体験が境界性に及ぼす効果の比較, の3段階に沿って行われた. それぞれの分析は異なる3時点で得られた時系列データを用いて行われた. 被験者は医療技術系専門学校の女子学生76人であった. 分析の結果, 1) 過去に何らかのタイプの心的外傷体験を有する者はより高い境界性得点を示す, 2) 状況的ストレスを体験した者は境界性得点の一時的上昇を示す, 3) 心的外傷体験は境界性の高さに対して持続的効果を, また, 状況的ストレスもゆるやかな持続的効果をそれぞれ有することが確認された. 心的外傷, ストレスとデータ測定3時点との交互作用が検討された.

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