イタリアンライグラス跡水稲栽培法 : 第 1 報鋤込方法が水稲の分けつ発生におよぼす影響

説明

ポットを使用して, イタリアンライグラスの残茎根を田植2週間前, 1週間前, 当日に鋤込み, 田植前処理として湛水と畑状態を設け, 田植後は湛水と間断排水操作を行なって, 鋤込みが水稲の生育相におよぼす影響を調査した。1) 2週間前に鋤込んだ区のうち, 田植までの2週間を畑状態にした区では無鋤込区とほとんど変らない順調な生育を示し, 分けつの夭折も少ない。しかし田植までの2週間を湛水した区では著しくEhは低下し, 植え傷み発生, 生育遅延となり, 低位1次分けつが夭折して高節位の2次分けつが増加した。2) 当日鋤込区は植え傷みは少なかったが, 田植後20日頃から生育遅延が現われ, 分けつ発生も抑制された。しかし抑制程度は2週間前鋤込湛水区よりも幅もせまく, 上位の4, 5節位の分けつであり, 軽微であった。3) 1週間前鋤込区はその中間的であった。4) 田植後の水管理による影響は明らかでなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681051473536
  • NII論文ID
    110001743206
  • DOI
    10.19016/jcshokuriku.6.0_14
  • ISSN
    21897409
    0388791X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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