白ワインにおいて後味として強く残るカプリル酸エチルの苦味について

書誌事項

タイトル別名
  • Strong Bitterness of Ethyl Caprylate as An Unpleasant Aftertaste of White Wines
  • シロワイン ニ オイテ アトアジ ト シテ ツヨク ノコル カプリルサン エチル ノ ニガミ ニ ツイテ

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説明

同一ブドウ果を使用して試醸した甲州種白ワインで, かもし発酵したワインは液発酵のワインに比べて, 口中に残る後味の苦味が顕著に少なく, 成分的にはカブリル酸エチル及びカプロン酸エチルが少なかった。<BR>そこで, エタノール溶液を用いた官能試験を行い, ワインの主要なエステル成分であるカプリル酸エチルが, エタノール濃度が8%(v/v) 以上の時に, 0.75mg/L以上の濃度で, この苦味を呈することを統計的に認めた。<BR>白ワインのカプリル酸エチル量は, 新酒, 古酒に関わらず1mg/Lを超えており, 白ワインで後味として強く残る苦味の低減のためには, カプリル酸エチルの減少が望まれた。

収録刊行物

  • 日本醸造協会誌

    日本醸造協会誌 99 (4), 281-288, 2004

    公益財団法人 日本醸造協会

参考文献 (22)*注記

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