ヨーロッパに多言語主義は浸透しているか : ユーロバロメーター2001,2005,2012からの考察

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タイトル別名
  • La penetration du multilinguisme en Europe : considerations a partir des etudes d'Eurobarometre de 2001, 2005 et 2012
  • ヨーロッパ ニ タゲンゴ シュギ ワ シントウ シテ イル カ : ユーロバロメーター 2001,2005,2012 カラ ノ コウサツ

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抄録

欧州連合は,母語プラス2言語を話す市民の養成とできる限り早期からの言語教育を訴えた2002年のバルセロナ宣言以降,様々な施策を通じて多言語主義に基づく言語教育を振興してきた。本稿では,欧州委員会が2001,2005,2012年に実施した世論調査,ユーロバロメーターの結果を分析することによってヨーロッパ市民における多言語主義の深化を考察した。今回の分析結果によって,多言語主義の重要性に対するヨーロッパ市民の認識は,特に経済的な観点から徐々に高まりつつあることが明らかになった。一方で,そうした意識が習得した言語の数やレベル,言語使用の頻度やその場面といった実践の側面に結びついていない現状も浮かび上がった。こうした現状を踏まえて,学校教育と成人教育の両面から,今後の言語教育政策のあり方が問われることになる。

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