ECG-Pulsing法での心電図同期再構成Coronary CTAの被曝の低減
抄録
【背景】MDCTの登場で心電図同期再構成が可能になり、冠動脈のCTアンギオ(以下Coronary CTA)に利用されている。このときすべての心位相を収集するため、スキャンピッチは1.5になり、患者への被曝は通常のスキャンに比べ増加する。そこで我々は、Coronary CTAにおいて被曝を低減するECG-Pulsing法(Cardio CARE)を開発し、シミュレーションで被曝低減の検討したので報告する。【方法】Coronary CTAでは心時相の拡張期のデータを使用し画像再構成を行っている。この場合、拡張期以外の時相のデータは再構成には使われない。ECG-Pulsing法では、拡張期以外の時相の管電流を設定管電流の約20%まで下げる。拡張期に相当する時相の設定管電流の100%で行い400msの時間の幅を持たしている。撮影はSiemens社製SOMATOM Volume Zoomを使用し、撮影条件は120kv、300mAs、コリメーション4×1mm、スキャンピッチ1.5で、100mmの範囲を訳33秒でスキャンを行う。このときの心拍数は70に設定した。被曝のシミュレーションはWin Doseを使用して行った。【結果】ECG Pulsingを施行した場合と、しない場合の線量を比較した結果、約3割線量が低減できた。また、心拍数が上がるにつれて低減率は下がった。これは100%の管電流使用する時間を400msに固定しているためと考えられる。[graph]
収録刊行物
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- 放射線防護分科会会誌
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放射線防護分科会会誌 14 (0), 16-, 2002
公益社団法人 日本放射線技術学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681095091072
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- NII論文ID
- 110003381709
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- ISSN
- 24326526
- 13453246
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可