樽酒中の成分が食品の旨味に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Components of <i>taru</i>-sake enhance the umami taste in foods
  • タルザケ チュウ ノ セイブン ガ ショクヒン ノ シミ ニ オヨボス エイキョウ
  • Components of taru-sake enhance the umami taste in foods

この論文をさがす

抄録

1)官能評価結果から,対照酒に比べて樽酒を摂取した場合,食品の旨味を強く,長く感じさせる効果があることが示された。<br>2)清酒と料理を組み合わせたときの旨味後味を,味認識装置を用いて評価する方法を設定した。そばつゆやシーフードを食品サンプルとした場合には,対照酒に比べて樽酒では,旨味後味値が強くなっていた。<br>3)食品の旨味後味に及ぼす樽酒の効果は,杉樽から抽出される物質に起因しており,比較的極性が高く,揮発しにくい成分と考えられた。杉樽から溶出するポリフェノールや多糖類の可能性が考えられるが,樽酒ではポリフェノール濃度が高いものの,多糖類の濃度には差が見られず,ポリフェノールやその配糖体の可能性が考えられる。

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (7)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ