地理学におけるルーラルツーリズム研究の展開と可能性

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書誌事項

タイトル別名
  • Potential Development of Geographical Studies on Rural Tourism with the Adoption of the Research Framework of Food Tourism
  • 地理学におけるルーラルツーリズム研究の展開と可能性--フードツーリズムのフレームワークを援用するために
  • チリガク ニ オケル ルーラルツーリズム ケンキュウ ノ テンカイ ト カノウセイ フードツーリズム ノ フレームワーク オ エンヨウ スル タメニ
  • フードツーリズムのフレームワークを援用するために

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抄録

本研究は,農村地理学におけるルーラルツーリズム研究の将来的な展望と可能性を明らかにすることを目的とした。農村地理学におけるルーラルツーリズム研究は,農村の存在形態と関連して,ルーラルツーリズムの実態に関する静態分析から,ルーラルツーリズムがもたらした地域変化の動態分析へ,そして近年ではルーラルツーリズムによる農村環境の保全とその持続的な利用システムの分析に変化した。このような研究の潮流は,農村地理学が生産主義のフレームワークからポスト生産主義のフレームワークで議論されるようになったことと呼応している。ポスト生産主義のフレームワークでは,農村の多様な環境や資源が注目され,農村の多様性と多機能性が評価されている。ルーラルツーリズムの研究でも農村の環境や資源の多様性と多機能性を総合的に議論するフレームワークが必要になっており,本研究はフードツーリズムのフレームワークの援用を検討した。

収録刊行物

  • 地理空間

    地理空間 1 (1), 32-52, 2008

    地理空間学会

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