フランス中央高地におけるランドネとツーリズム
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- 市川 康夫
- 筑波大学生命環境系
書誌事項
- タイトル別名
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- Randonneuring and tourism in the Massif Central in France
- フランス中央高地におけるランドネとツーリズム : R.L.スティーブンソン『旅はロバを連れて』
- フランス チュウオウ コウチ ニ オケル ランドネ ト ツーリズム : R.L.スティーブンソン 『 タビ ワ ロバ オ ツレテ 』
- R.L. スティーブンソン『旅はロバを連れて』
- Robert Louis Stevenson’s Travels with a Donkey in the Cévennes
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説明
本研究は,19世紀末の紀行文『旅はロバを連れて』(R. L. スティーブンソン著)に着目し,フランス中央高地におけるランドネとツーリズムの関係を文化的資源とのかかわりから論じたものである。スティーブンソンの道は,フランスランドネ連合(FFR)によるルート整備が契機となり,スティーブンソン組合の結成によって実現した。組合はEUや国,地域からの補助金によって成り立ち,さらに営利を主目的としないことでオルタナティブなツーリズムが形成された。一方,ランドネ旅行者は,文化的資源だけではなくランドネを通じて得られる自己の体験,あるいはイメージに旅の動機を向けていた。まだ見ぬ土地への何かを求める欲求,そしてテロワールを感じる場所としての山村イメージが,セヴェンヌのランドネへと旅行者を駆り立てている。スティーブンソンの道は,ランドネ旅行者と文化,自然,テロワールとの相互作用の過程にあるツーリズムということができよう。
収録刊行物
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- 地理空間
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地理空間 7 (2), 185-202, 2014
地理空間学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681109461504
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- NII論文ID
- 130006639151
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- NII書誌ID
- AA12471203
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- ISSN
- 24334715
- 18829872
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- HANDLE
- 2241/00129870
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- NDL書誌ID
- 025992596
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可