An Analysis of Kin Networks in the Period of Economic Transition : from the process of the dissolution of a sovkhoz in northern Kyrgyzstan

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  • 経済移行期の親族ネットワーク分析 : 北クルグズスタン・一ソフホーズの解散過程から
  • ケイザイ イコウキ ノ シンゾク ネットワーク ブンセキ キタ クルグズスタン イチ ソフホーズ ノ カイサン カテイ カラ

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Abstract

現在中央アジア諸国で進行している「計画経済から市場経済へ」という経済移行は, 非常に興味深い研究トピックを提起しているといえる。というのも旧社会主義諸国において, 「経済移行」は経済的領域のみならず, 政治的・社会的領域においても大きな変化を引き起こしているからである。クルグズスタンは1991年のソヴィエト連邦における政治的大変動を契機に独立した。その後国営産業の民営化や, 国政或いは地方政治レベルで首長や議員の直接選挙制が導入されるなど, わずかな年数の間に人びとを取り巻く環境は大きく変化してきた。だが, そこに暮らす人びとの社会においてその変化がどのような意味を持つのか, 微視的な視点から捉えかえした研究は余り多くは見られないのが現状である。このことは, コルホーズ・ソフホーズという社会主義諸国に特徴的な生産体制のもとで生活してきた, 旧ソ連領の村落部住民を対象とした研究にも当てはまる。本稿は, 一個のソフホーズの解散過程に焦点を合わせることにより, 経済移行がもたらす変化とその意味を微視的な社会的文脈において問い直すものである。ソフホーズを解散させるにあたって, 人びとはどのようなやり方をとり, どのような社会関係をよりどころとしたのか。大文字の「経済移行」や「社会変化」ではなく, 個別的・具体的に生きられるその過程を明らかにすることを目指す。

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