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- 春日 直樹
- 奈良大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Dynamics of Culture in a Fijian Village
- フィジー ノ イチソンラク ニ オケル ブンカ ノ ドウタイ
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抄録
本論は,フィジーの一村落における文化の動態について,次の二点を中心に考察をこころみる。その第一は,文化の変容とその担い手たちの自己利益追求との間に,どのようなかかわりがみいだされるのか,という点。そして第二は,文化の動態がいかなるグループの間の,いかなる解釈や戦略が展開される中で生成されるのか,という点である。ここで対象とするのは,フィジーのViti Levu島Vugalei地方の中心的村落Tobuniqioが,60年代から80年代半ばまでにたどった変化である。Tobuniqioは人口114,戸数30(1985年当時)の農村で,チーフのsub-clanをはじめてする5つのclanより構成されている。ここでは村の結束と重要性が弱まる一方で,これを克服しようとする幾つかのこころみがあらわれている。その過程と顛末とたどりながら,上記の論題の検討をおこなうものである。
収録刊行物
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- 民族學研究
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民族學研究 55 (4), 357-382, 1991
日本文化人類学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681111832448
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- NII論文ID
- 110002341945
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- NII書誌ID
- AN00408358
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- ISSN
- 00215023
- 24240508
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- NDL書誌ID
- 3392815
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可