東南アジア諸国から秋田県、東北地方への観光客誘致に関する考察-訪日観光客の市場拡大に向けた3年間の取組み-

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Tourist Promotion from Southeast Asian Countries to Akita and Tohoku Region: Three Years Project Seeking for Market Expansion of Tourists to Japan
  • トウナン アジア ショコク カラ アキタケン 、 トウホク チホウ エ ノ カンコウキャク ユウチ ニ カンスル コウサツ : ホウニチ カンコウキャク ノ シジョウ カクダイ ニ ムケタ 3ネンカン ノ トリクミ

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説明

筆者が本学に着任した2012年1月当時、東南アジア諸国からの観光客誘致についての問題意識は、秋田県内でほとんど共有されていなかった。本稿は、「行動するシンクタンク」として設立された東アジア調査研究センターの一員として行った、東南アジア諸国とりわけタイからの観光客誘致に関する調査成果について整理、記録するとともに、その過程で明らかになった課題等について論じるものである。まず、観光客誘致のターゲットとしての東南アジアの観光市場と仙台市の先進事例を参考に、タイ、シンガポールで行った聞き取り調査成果を踏まえて、「ASEAN諸国との観光交流促進について」行った政策提言について論じる。次いで、タイからの観光客誘致に向けて実施され、筆者も参加したタイ商談会と、タイ旅行業協会による秋田調査について紹介する。また、これらの成果によって実現した本県知事によるトップ・セールス及び観光セミナーと、タイ国際航空チャーター便による東北一周ツアーについて論じる。最後に、今後の東北地方全体の広域連携を見据えて、「街道」コンセプトを全面に押し出したツアープラン等、幾つかの具体的提言を行う。

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