プロテオミクスの機能性食品開発研究への活用~ラクトフェリンの内臓脂肪低減メカニズムの解析~
書誌事項
- タイトル別名
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- Application of Proteomic Approach for Developing Functional Food Products:Analysis of the Mechanism of Action of Lactoferrin for Reducing Visceral Fat
説明
<p>ラクトフェリンは哺乳類の乳中に豊富に含まれる糖タンパク質であり,感染防御,免疫賦活など,様々な生理機能を持つことが知られている.我々は腸溶化したラクトフェリンに内臓脂肪低減効果という新機能を見出したことから,その機能性食品への展開と作用機序解明に向けて様々な検討を行ってきた.特に,脂肪分解促進効果の作用機序解析においては,プロテオーム解析技術を活用することで変動因子の抽出やラクトフェリン受容体の同定を行い,分子生物学的な解析による裏付けを重ねることで詳細な分子機構を解明することができた.</p><p>2015年の「機能性表示食品」制度のスタートなど,近年の食品業界を取り巻く環境は刻一刻と変化しており,より高いレベルの研究成果が求められるようになってきている.今後も,人々の健康の維持・増進に貢献できる,確固たるエビデンスを持った製品を開発すべく,学際領域の知識・技術との連携を活かして取組んでいきたい.</p>
収録刊行物
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- 日本プロテオーム学会誌
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日本プロテオーム学会誌 1 (1), 25-35, 2016
日本プロテオーム学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681206254592
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- NII論文ID
- 130006743366
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- ISSN
- 24322776
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可