1G1-F3 21世紀の科学教育と多様性及び共通性から見たDNAへの理解を導く実験開発(教材開発(1),一般研究,次世代の科学力を育てる : 社会とのグラウンディングを実現するために)

  • 井上 陽子
    兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科、神奈川県立西湘高等学校

書誌事項

タイトル別名
  • 1G1-F3 Science Education in The 21^<st> Century : Attractive and Interesting Experiment about Diversity and Conservation of DNA

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抄録

高等学校の新学習指導要領では、生物学のテーマが「生物の共通性と多様性」になり、大学教育における生命科学の内容が大きく反映されている。その結果、遺伝子・DNAの視点から生命現象を理解するカリキュラムになるが、DNAが生物で共通であるのに対して、その多様性について理解させることは難しい状況にある。そこで、本研究ではDNAの多様性と共通性が実感できる実験開発を目指した。ヒトとゼブラフィッシュのβ-アクチンのDNAをPCRで増幅後、電気泳動にて解析した。同時に自作可能な解析装置の開発についても試みた。その結果、両者のDNAはともにPCRにより増幅されたことからDNAが共通であることが示唆された。一方、電気泳動により検出されたDNA長が異なることからDNAは生物で共通でありながらも多様であることを明確に証明することができた。さらに、自作トランスイルミネーターでは、市販の青色LEDでサイバーグリーンによるDNA検出が可能であることが判明し、LED数と遮蔽板の検討から、低コストながらも検出感度を高めることができた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681207429504
  • NII論文ID
    110008756583
  • NII書誌ID
    AN1035926X
  • DOI
    10.14935/jssep.35.0_211
  • ISSN
    24332925
    09134476
    21863628
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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