電子資料と目録規則 : NCR第9章を対象に(グループ研究発表,<特集>第42回研究大会)

  • 北 克一
    「マルチメディアと図書館」研究グループ:大阪市立大学
  • 村上 泰子
    「マルチメディアと図書館」研究グループ:梅花女子大学

書誌事項

タイトル別名
  • Cataloging Rules for Electronic Resources : on the revised NCR Chapter 9
  • 電子資料と目録規則 : NCR第9章を対象に
  • デンシ シリョウ ト モクロク キソク NCR ダイ9ショウ オ タイショウ ニ

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抄録

http://ci.nii.ac.jp/naid/110007985235

2000年8月,日本目録規則1987年版改訂版第9章「コンピュータファイル」が改訂され,第9章「電子資料」として刊行された。今次改訂においては,CD-ROMやDVDなど次々現れる新媒体,デジタル媒体資料を構内LAN上のサーバに搭載しての提供,電子ジャーナルなど外部サーバへのアクセス提供など,目の前に既に現れている新しい情報提供環境への即時の対応を目的としたものであった。このことは改訂案の発表に際して1999年11月に開催された検討会でも言及され,「事態の進行に対応しきれていない点が目立っており,NCR87Rの枠内にあっても,急ぎ手直しが必要とされていた」という事情が背景にあったことが示されている。しかしながら検討段階において最終的には,「目録規則の根本的な改訂への準備」の必要性もまた明確になったことが示された。このように第9章の改訂は単に電子資料にとどまらない広範な問題を含んでおり,本稿ではこの第9章改訂を軸に,図書館をとりまく環境の変化,とりわけ電子化,ネットワーク化が現在の目録規則に与える影響と今後の方向性について考察する。

図書館界

収録刊行物

  • 図書館界

    図書館界 53 (2), 134-141, 2001

    日本図書館研究会

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