The Great Chicxulub Debate-チチュルブ衝突と白亜紀 / 第三紀境界の同時性をめぐる論争-
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- 後藤 和久
- 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻
書誌事項
- タイトル別名
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- The Great Chicxulub Debate -Synchronicity of the Chicxulub impact and the Cretaceous/Tertiary boundary-
- The Great Chicxulub Debate チチュルブ ショウトツ ト ハクアキ ダイ3キ キョウカイ ノ ドウジセイ オ メグル ロンソウ
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説明
今から約6500万年前の白亜紀/第三紀(K/T)境界に地球外天体が衝突したとする説は,その後のメキシコ・ユカタン半島における衝突クレーターの発見や衝撃変成石英などの衝突起源物質の発見により現在では広く認知されるようになり,この衝突こそがK/T境界の生物大量絶滅の原因だったのではないかと考えられている.ところが,この衝突はK/T境界より約30万年前に起き,K/T境界での生物大量絶滅とは無関係だったとする説が一部の研究グループから近年報告され,K/T境界での衝突を支持する研究者との間で論争となっている.そして,衝突がK/T境界より約30万年前に起きたとする説に対して数多くの矛盾点が指摘され,この衝突はやはりK/T境界で起きた可能性が高いことが再確認されつつある.本論では,地球外天体衝突とK/T境界の同時性をめぐる一連の論争を紹介し,この問題を検討する.<br>
収録刊行物
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- 地質学雑誌
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地質学雑誌 111 (4), 193-205, 2005
一般社団法人 日本地質学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681213568384
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- NII論文ID
- 110003024654
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- NII書誌ID
- AN00141768
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- ISSN
- 13499963
- 00167630
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- NDL書誌ID
- 7339773
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可