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- 山本 浩文
- (独)海洋研究開発機構
書誌事項
- タイトル別名
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- Surface circulation system deduced from analysis of the microfossil assemblage in the eastern area off Honshu, Northwest pacific
- ホンシュウ トウホウオキ ホクセイ タイヘイヨウ ニ オケル カセキ グンシュウ カイセキ ニ ヨル カイヨウ ヒョウソウ ジュンカンケイ ノ コウサツ
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説明
海底堆積物から過去の海洋環境を推定することは,近未来への環境予測を可能とする.現在の海洋環境下で生息しているものと同種のプランクトンが2万年前からの微化石として産出する.つまり,現在の海洋環境を正確に把握した上で,古環境を論じられなければならない.<br>本報告では,現在の海洋環境を参考にして,過去2万年前までの化石群集解析を行い,放散虫指数を決定し水塊の分布を求めた.本州東方沖の親潮が直接影響する北の観測点では,海水温の低下は最終氷期最寒冷期の18.0 kaで最大となった.南の観測点では,最終氷期の最寒冷期の18.0 kaから少し遅れ17.1 kaに親潮を含む水塊の流入が見られた.9.0 kaで現在の東北沖の海洋環境に落ち着いた.8.3~6.3 kaでは黒潮親潮混合域が現在よりもやや北に張り出していた.0.3~0.2 kaには房総半島沖に親潮黒潮混合域が南下した.<br>さらに,プランクトンの種構成から黒潮流軸についての解釈を議論する.
収録刊行物
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- 地質学雑誌
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地質学雑誌 115 (7), 333-343, 2009
一般社団法人 日本地質学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681214095872
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- NII論文ID
- 130000123135
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- NII書誌ID
- AN00141768
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- ISSN
- 13499963
- 00167630
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- NDL書誌ID
- 10338216
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可