Ductile shear deformation structures along the Ailao Shan-Red River shear zone in Yunnan, China

  • Takagi Hideo
    Institute of Earth Scienoe, School of Education, Waseda University
  • Shimada Koji
    Graduate School of Science and Engineering, Waseda University
  • Jun Ding
    Yuman lnstitute of Geological Sciences

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Other Title
  • 中国雲南省哀牢山‐紅河剪断帯における延性剪断変形構造

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哀牢山-紅河剪断帯は, 揚子地塊とインドシナ地塊を境する紅河断層帯の一部を構成する巨大な廷性剪断帯である. 哀牢山 (山地) を中心としたこの剪断帯の北西延長は大理石で有名な大理の西にそびえる点蒼山(または蒼山)を経て維西付近へと断続的に続き, 南東廷長は紅河沿いにハノイの西まで連続し, 総延長は約1000km, 幅は最大20kmに達する. この剪断帯を構成する岩石は, 剪断帯の北東を境する紅河断層に沿って分布する角閃岩相の片麻岩類とそれに伴う珪長質貫入岩や結晶質石灰岩などを主体とし, その南西側には哀牢山断層を境に低度変成岩(結晶片岩) が分布し, その南西部にしばしば蛇紋岩を伴う. 近年, フランスの Leloup らのグループによって本剪断帯の全貌が明らかにされつつあり, 剪断作用の時期は漸新世~前期中新世で, 剪断のセンスは左横ずれ, 総変位量は500~700kmとされている (Leloup et al., 1995). ただし, 活断層としての紅河層は右横ずれである. 本剪断帯の左横ずれ剪断運動はインド亜大陸の衝突に伴ってインドシナ地塊が南東へ extrude した結果, その北縁境界部に左横ずれ剪断帯が生じたと考えられている.<BR>今回紹介する写真は, すべて高度変成岩中の左ずれ剪断変形構造である. なお, 本調査は平成6年度~8年度文部省国際学術研究「中国, 雲南省における鉱床の分布特性」の一環として行われた. 代表者の東京大学正路徹也教授ならびに関係当局に感謝の意を表する.

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  • CRID
    1390282681214894464
  • NII Article ID
    110003013797
  • NII Book ID
    AN00141768
  • DOI
    10.5575/geosoc.102.xxi
  • ISSN
    13499963
    00167630
  • Data Source
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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