書誌事項
- タイトル別名
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- Quantitative examination of the cause of the Paleocene-Eocene thermal maximum using an atmosphere-ocean box model
- タイキ カイヨウ ボックス モデル ニ ヨル ギョウ シン セイ シシンセイ キョウカイ オンダンカ キョクダイ ノ ハッセイ ゲンイン ノ テイリョウテキ ケントウ
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抄録
約55Maに発生した暁新世/始新世境界温暖化極大イベント(PETM)を引き起こした温室効果ガスの起源について,温度と大気中CO2濃度に依存性をもつ陸上岩石の風化フラックスを考慮した大気-海洋2-Boxモデルを用いて定量的検討を行った.その結果,同時期に北大西洋で生じた大規模火成活動により生成した熱分解起源メタンと,海底メタンハイドレートの分解による微生物起源メタンの放出を仮定すれば,PETMにおける-3‰の炭素同位体比負異常(CIE)を説明できることが示された.しかしながら,一般的な気候感度の範囲内において,-3‰のCIEに制約される炭素放出量では地質記録から推定される4℃以上の温暖化を再現できなかった.PETMのCIEと温暖化を同時に説明するには,従来の推定より著しく高い気候感度か,CO2による温暖化に加えてCO2以外の気候因子/フィードバックの寄与を考慮する必要がある.
収録刊行物
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- 地質学雑誌
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地質学雑誌 117 (4), 217-237, 2011-04-15
一般社団法人 日本地質学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681215185792
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- NII論文ID
- 130000953864
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- NII書誌ID
- AN00141768
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- ISSN
- 13499963
- 00167630
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- NDL書誌ID
- 11101710
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可