自噴井の湧出試験とその有効利用-茨城県北浦西岸での水辺環境再生への応用-

  • 藤崎 克博
    茨城大学大学院理工学研究科
  • 篠原 誠
    茨城大学大学院理工学研究科 現所属:旭硝子エンジニアリング(株)
  • 難波 謙二
    東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 楡井 久
    茨城大学広域水圏環境科学教育センター

書誌事項

タイトル別名
  • Flow test and valuable utilization of flowing wells in the western coast of the Lake Kitaura- An application for reclamation of waterside environments-
  • ジフンセイ ノ ユウシュツ シケン ト ソノ ユウコウ リヨウ イバラキケン キタウラ セイガン デ ノ ミズベ カンキョウ サイセイ エ ノ オウヨウ

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抄録

湖沼の再生のためには,湖沼を含む地域の地質環境を検討して,地下水をはじめとする自然の水循環を復元していくことが必要と考える.その一つの試みとして,北浦西岸地域の地下水流動系をあきらかにし,地下水を利用して北浦を湖として再生させるための事業計画立案を行った.それは,北浦西岸における親水公園・湖水浴場を企画するもので,その水源として自噴井を想定した.帯水層の係数を求めるため,これまで我が国にあまり紹介されてこなかった自噴井戸の湧出試験を北浦西岸地域で実施した.自噴井を用いた湧出試験は,揚水試験とは異なり揚水ポンプを必要とせず,単に湧出量を測るだけで帯水層係数が求められるという簡便性に特長がある.その解析結果を用いて,親水公園・湖水浴場に必要な水量を確保するには何本の自噴井が必要かを検討するため,これまで示されていなかった相互に影響する自噴井の湧出量の計算方法を考案した.それを用いて自噴井群の湧出量の検討を行った.<br>

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 111 (4), 234-248, 2005

    一般社団法人 日本地質学会

参考文献 (49)*注記

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