多点間統計を用いた侵食谷形状モデリング

  • 辻 隆司
    石油資源開発株式会社技術本部技術研究所
  • 岡田 欣也
    株式会社地球科学総合研究所環境技術部
  • 曺 奎煥
    JX日鉱日石開発株式会社探鉱部
  • 加藤 新
    石油資源開発株式会社技術本部探鉱技術部
  • 柏原 功治
    石油資源開発株式会社技術本部技術研究所
  • 川田 耕司
    石油資源開発株式会社技術本部探鉱技術部
  • 山田 泰生
    石油資源開発株式会社技術本部技術研究所
  • 高野 修
    石油資源開発株式会社技術本部技術研究所
  • 山田 知己
    石油資源開発株式会社技術本部貯留層技術部

書誌事項

タイトル別名
  • Multiple-point geostatistical modeling of incised valley morphology
  • タテン カン トウケイ オ モチイタ シンショクダニ ケイジョウ モデリング

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抄録

石油・ガスの探鉱開発では,地質モデルに地質概念を統合することが不可欠である.しかし,複雑な形状を含む地質概念の統合は,従来の確率論的モデリング手法では困難であった.最近になり,この機能に優れるとされるモデリング手法(多点法)が実用化されてきた.多点法では訓練像を介して,地質概念をモデルに統合する.しかし,複雑な形状を含むモデルの構築に,多点法はこれまで用いられていない.<br>そこで,複雑な樹枝状を示す侵食谷地形を模したリファレンスモデルを準備し,その再現に多点法を適用し,多点法の有効性を検討した.リファレンスモデルに対応する各種データと訓練像を作成し,それらを用いて多点法を実行したところ,様々なスケール・解像度のデータが地質概念とともにモデルに統合でき,同時にリファレンスモデルに示された侵食谷形状が再現された.この結果,複雑な形状を呈する貯留層のモデリングでも多点法が有効であることが判明した.

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 119 (8), 580-592, 2013-08-15

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (21)*注記

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