浅間・烏帽子火山群の火山活動場の変遷

書誌事項

タイトル別名
  • Spatial and temporal change of volcanic field in Asama-Eboshi volcanoes, central Japan
  • アサマ ・ エボシ カザングン ノ カザン カツドウジョウ ノ ヘンセン

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説明

活火山を有する浅間・烏帽子火山群において21試料のK–Ar年代測定を行い,火山活動場の時空間的変遷を明らかにした.本火山群は西北西–東南東方向に約22 kmにわたり分布し,主稜線は成層火山体で構成され,周辺域には溶岩ドームなど単成火山的な山体で広範囲に分布する.本火山群は活動地域と休止期を基に以下の4つのステージに区分される.ステージⅠ(約100万年前),西部地域のみ;ステージⅡ(85~75万年前),西部地域で南北にやや伸張した広範囲;ステージⅢ(45~24万年前),西部地域から中央部;ステージⅣ(約13万年前以降),中央部から東部地域.本火山群で認められる単成火山的な活動は,約80万年前,約30万年前,約10万年前および約2万年前の短期間に限られる.約30万年前には,西部地域のみであった活動場が東進し,現在の浅間・烏帽子火山群の配列方向である西北西–東南東方向の活動場へ移行した.

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 119 (7), 474-487, 2013-07-15

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (12)*注記

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