<b>AE法と赤外線応力測定法を併用した</b><b>CFRP積層板の損傷過程の検討</b>

書誌事項

タイトル別名
  • <b>A Study on Nondestructive Evaluation Qf Damage Development in Carbon/Epoxy </b><b>Laminates by Means of AE Analysis and Infrared Thermal Imaging Stress Analysis </b>
  • AE法と赤外線応力測定法を併用したCFRP積層板の損傷過程の検討
  • AEホウ ト セキガイセン オウリョク ソクテイホウ オ ヘイヨウシタ CFR

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抄録

<p><tt>円孔を有する「0°/90°」2S積層CFRP材料の一軸引張り試験および疲労試験による,特に低応力の繰返し荷重下における損傷過程をAE法と赤外線応力画像測定法および軟X線を用いて観察した. 「0°/90°」2S積層板の引張り試験過程でのAE発生は,最大荷重の67%で生じ,得られたAE信号振幅は広い範囲に分布していた.また,疲労損傷過程では見られない高い振幅のAEが発生した.一方,低応力での繰返し荷重下(疲労)では,AE振幅は損傷初期では比較的低いものが,さらにき裂進展に従って,中程度の振幅をもつものが観察され,一様引張りと繰返し荷重とでは異なる損傷機構が生じて いることがわかった. 疲労損傷の初期形態は円孔縁から発生する90°層内のトランスバースラミナき裂であり,そのような表面層の90°トランスバースラミナき裂の成長過程が赤外線応力画像測定法によって検知・観察できることがわかった,赤外線応力画像測定法は,CFRPの損傷過程の実験的評価においてきわめて有効な手 法であることが示され,「0°/90°」2S積層板の疲労における各応力レベルでのトランスバースラミナき裂 </tt><tt>の進展と損傷過程を,赤外線応力画像とAE振幅分布特性の変化より追跡できることを明らかにした.</tt></p>

収録刊行物

  • 安全工学

    安全工学 32 (4), 233-241, 1993-08-15

    安全工学会

被引用文献 (1)*注記

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