<b>電気火花による点火時に発生する衝撃波</b>

書誌事項

タイトル別名
  • <b>On the Shock Wave Arose&t Electrical Spark Ignltion </b>
  • 電気火花による点火時に発生する衝撃波
  • デンキ ヒバナ ニ ヨル テンカジ ニ ハッセイスル ショウゲキハ

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説明

<p><tt>電気火花により可燃性混合気に点火する際に発生する衝撃波にっいて有限差分法により数値解析を行 つた。 計算では初期条件として2000Kl~4000Kの高温の火花核を瞬間的に与えた,初期温度に応じてピーク圧力は異なるもののすべての場合に衝撃波が形成された.これらの衝撃波の持続時間は鮎secのオーダであり,衝撃波の進行距離は!mm程度であった。これは実験結果よりも持続時間,進行距離ともに小さいが,実験ではエネルギーの与え方が瞬間的ではなく,ある持続時間が必要であることによるもの と考えられる. 今回の計算条件では加えられた熱エネルギーの数割が衝撃波の運動エネルギーに変化した。また,衝撃波が存在する時問帯では化学反応はほとんど進行しておらず,この段階では化学反応は無視してよいことがわかった。火花核の高温部分も衝撃波の進行とともに拡大するが,衝撃波の進行よりは遅れる,火花核の温度は膨張とともに低下するが,火花核の外周に中心よりも温度の高い部分が形成される。火花核の周囲の温度も衝撃波が通過した部分では雰囲気の初期温度より上昇している. 可燃性混合気の燃焼限界に関する数値解析では衝撃波が無視されていることが多いが,この研究で明</tt><tt>らかになったように衝撃波の発生による熱エネルギーの低下や,温度分布の変化は考慮する必要がある. </tt></p>

収録刊行物

  • 安全工学

    安全工学 29 (1), 27-32, 1990

    安全工学会

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