<b>嫌気性海水中における鋼の腐食性の</b><b>検討 </b>

書誌事項

タイトル別名
  • Corrosion of Steel in Anaerobic Seawater
  • 嫌気性海水中における鋼の腐食性の検討
  • ケンキセイ カイスイチュウ ニ オケル コウ ノ フショクセイ ノ ケントウ

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説明

<p>嫌気性海水中における鋼の腐食に関して,30 m3 鋼製水槽を用い実験を行った.水槽内の海水温度は,自然海水の季節変化を模擬することができた.硫化物濃度は,季節で変動し最大値が1.38 mgL1 であった.季節ごとに試験片の浸漬実験(10 日間)を行ったところ,腐食速度は硫化物濃度1 mgL1 までは濃度とともに増加したが,それ以上の濃度では急に減少した.また,その関係は,硫化鉄皮膜の形成状態に対応していることがわかった.一方,連続浸漬実験では,平均腐食速度は時間とともに低下した.しかし,211 日間で深さ0.034 mm の孔食が生じ,その進展速度は0.058 mmy1 であった.これは,嫌気性環境でも腐食速度が大きいことを示している.本実験より長期的な腐食挙動は,短期的な実験からは判断できないことがわかった.</p>

収録刊行物

  • 安全工学

    安全工学 44 (5), 324-330, 2005

    安全工学会

参考文献 (13)*注記

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