書誌事項
- タイトル別名
-
- Formation of Ni Aluminide Coating Layer Having High Oxidation Resistance by the Molten-Salt Electrodeposition
- ヨウユウエンデンセキホウ ニ ヨル タイサンカ Ni アルミナイド ・ コーティングマク ノ ケイセイ
この論文をさがす
抄録
溶融塩を媒体としたAlの電析により,Niアルミナイド層をNi基板上に形成した.Alは,1023 Kの3.5 mol% AlF3を含む等モル組成のNaCl-KCl中で定電位分極法を用いて電析した.電析層は,Ni2Al3により構成されていた.電析層を形成したNi試料の耐高温酸化性は,著しく改善された.さらに,耐サイクル酸化性を改善するためにZrを少量含むNiアルミナイドの形成をZrの電析をした後にAlの電析を施すことによって試みた.その結果,Ni2Al3からなる層と,この上にZrを含むNiアルミナイド層が形成出来た.さらにZrの電析条件を変えることにより表面部に生成したZrを含むNiアルミナイド中のZr濃度は変化した.サイクル酸化試験は,Al電析のみを行ったNi試料では,スケールの剥離に伴う質量減少が起こるのに対し,Zrを少量電析し,Al電析を行った試料では質量減少が起こらないことを示した.さらに,電析回数を減少させるために,ZrとAlの同時電析を試みた.その結果,AlとZrの同時電析が,溶融塩中のZrF4の量を減少させることによって達成されることがわかった.3.5 mol% AlF3と0.05 mol% ZrF4を含む溶融塩中で形成されたNiアルミナイド層は表面部に少量のZrAl3粒子を含み,高い耐サイクル酸化性を示した.
収録刊行物
-
- Zairyo‐to‐Kankyo
-
Zairyo‐to‐Kankyo 61 (3), 80-84, 2012
公益社団法人 腐食防食学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282681234586752
-
- NII論文ID
- 10030477114
-
- NII書誌ID
- AN10235427
-
- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC38XmvFamsr4%3D
-
- ISSN
- 18819664
- 09170480
-
- NDL書誌ID
- 023596024
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可