多孔質焼結板と繊維シートを用いた腐食鋼部材の大気犠牲陽極防食効果に関する基礎的研究

  • 石原 修二
    三井造船株式会社 技術開発本部 玉野技術開発センター 九州大学大学院 工学府都市環境システム工学専攻
  • 貝沼 重信
    九州大学大学院 工学研究院社会基盤部門
  • 木下 優
    九州大学大学院 工学府都市環境システム工学専攻
  • 内田 大介
    三井造船株式会社 船舶・艦艇事業本部事業開発部
  • 兼子 彬
    日本軽金属株式会社 グループ技術センター 表面創製グループ
  • 山内 孝郎
    日本エクスラン工業株式会社 西大寺工場 第2製造部

書誌事項

タイトル別名
  • Fundamental Study on Corrosion Protection Effect with Sacrificial Anode for Corroded Steel Members using Porous Sintered Plate and Fiber Sheet in an Atmospheric Environment
  • タコウシツ ショウケツバン ト センイ シート オ モチイタ フショクコウ ブザイ ノ タイキ ギセイ ヨウキョク ボウショク コウカ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ

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抄録

著者らは,既往の研究でAl-Zn多孔質焼結板と繊維シートを用いた無腐食鋼部材に対する大気犠牲陽極防食技術を提案した.本研究では提案する防食技術を腐食した鋼部材に適用する場合を対象として,腐食生成物に及ぼす影響と防食効果を検討することを目的とした.そのために,腐食鋼板に本技術を適用したモデル試験体の室内試験と大気暴露試験を実施した.<br>室内試験では犠牲陽極材から放出された電子による腐食生成物の還元反応を確認した.また,この反応で生じたFe3O4をカソードとする鋼素地で新たな腐食反応が繰り返されることにより,腐食生成物層が剥離し,最終的には鋼素地の表面が露出することを確認した.さらに,大気暴露試験では多孔質焼結板の組成や腐食鋼部材の素地調整の程度が腐食生成物と本技術の防食効果に及ぼす影響を明らかにした.

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