給湯器用熱交換器銅管に発生する孔食事例とその対策

  • 鈴木 忍
    住友軽金属工業株式会社 研究開発センター
  • 山田 豊
    住友軽金属工業株式会社 研究開発センター
  • 河野 浩三
    住友軽金属工業株式会社 研究開発センター
  • 渥美 哲郎
    住友軽金属工業株式会社 研究開発センター

書誌事項

タイトル別名
  • Pitting Corrosion and Its Prevention of Copper Heat Exchanger Tubes for Water Heater

説明

地下水使用環境下の給湯器用熱交換器銅管に一過式の給水・給湯用軟質銅配管で経験するI'型孔食が同様に発生した. 腐食事例調査において, 給湯器用熱交換器銅管のI'型孔食は, 常に冷水状態が維持され, かつ残留カーボン量が5mg/m2を超えるような入水パイプおよび巻水パイプのみに経験した.<br>この孔食問題を解決するため, 地下水を用いて, 3種の熱交換器の特性を研究した. 内面スズめっき熱交換器は管内表層に安定なスズ酸化物が形成されることで最も良好な耐食性を示した. 次いで残留カーボン量4mg/m2以下の銅管製熱交換器の耐食性が良好であった. Cu-0.24mass%Sn合金管製熱交換器はカーボン皮膜の有無によらず孔食が発生した. 孔食発生に対して, リン脱酸銅では残留カーボン量が, Cu-Sn合金ではスズの含有量が関与しているものと考えられた.

収録刊行物

  • 材料と環境

    材料と環境 54 (1), 20-24, 2005

    公益社団法人 腐食防食学会

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681235030016
  • NII論文ID
    130004238933
  • DOI
    10.3323/jcorr1991.54.20
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD2MXhtFSisLs%3D
  • ISSN
    18819664
    09170480
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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